省エネ暖房や太陽電池を製造する独Centrotec（ブリロン）が販売会社の独Solar23を買収する。Solar23はアフリカに販売網を持っており、Controtecは同社の買収によりアフリカ市場の開拓を本格化させる意向だ。Controtecのゲルトヤン・ヒュイスマン社長への取材をもとに1日付『ファイナンシャル・タイムズ（ドイツ版、FTD）』紙が報じた。
\Solar23が実施する100万ユーロ強の増資を引き受け、同社の資本の60％を取得する。Solar23はアフリカの20カ国以上に販売網を所有。今年は売上高で500万～600万ユーロを見込む。利益も計上する見通し。
\アフリカでは住民の3人に1人が携帯電話を所有する一方で、電力網は都市部を除いて整備されていない。このため、送電インフラなしに電力を確保できる太陽電池の潜在需要は大きい。Centrotecはこれを掘り起こす考えで、昨年にはケニアに太陽光発電モジュール工場を建設した。
\ヒュイスマン社長はこのほか、年商で最大5,000万ユーロ規模の企業を年内に1～2社買収する計画も明らかにした。英国など市場の成長が期待できる欧州域内の国で販売網を強化する狙いだ。
\
