電機大手の独Siemens(ミュンヘン)は1月31日、インド子会社Siemens Indiaに対する株式公開買い付け(TOB)計画を発表した。 出資比率を現在の約55%から75%へと拡大。投資計画などを速やかに決定できる体制を整え、現地事業を加速する狙いだ。
\Siemens Indiaの株式を1株当たり930ルピー(約14.86ユーロ)で取得する。これは28日の終値を28%上回る水準で、TOB総額は最大で約10億ユーロに達する。
\Siemensの広報担当者はダウ・ジョーンズ通信に対し、持ち株比率を75%超に拡大する考えがないことを明らかにした。インドでは上場企業への出資比率が最大75%に制限されており、これを超えた場合は上場を廃止しなければならない。
\2010年9月期決算のインド売上高は約15億ユーロ、営業利益は約2億ユーロだった。現地の雇用規模はおよそ7,500人に上る。
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