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2011/2/2

経済産業情報

独眼鏡業界が好調、2010年は6%売上増に

この記事の要約

ドイツ光学・医療・メカトロニクス産業連合会(Spectaris)は1月28日、眼鏡・フレーム・コンタクトレンズ業界の2010年売上高が39億ユーロとなり、前年比で5.7%増加したと発表した。輸出が9.2%増の19億1,0 […]

ドイツ光学・医療・メカトロニクス産業連合会(Spectaris)は1月28日、眼鏡・フレーム・コンタクトレンズ業界の2010年売上高が39億ユーロとなり、前年比で5.7%増加したと発表した。輸出が9.2%増の19億1,000万ユーロと好調で全体をけん引。売り上げに占める輸出の割合は47.4%から48.9%へと上昇し、4年ぶりに拡大へと転じた。国内売上高は2.5%増の19億9,000万ユーロ。

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輸出の内訳をみると、主力の欧州向けは全体の77%を占めた。これにアジア(9%)、北米(5%)が続く。

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Spectarisが加盟企業を対象に実施した最新のアンケート調査によると、眼鏡・フレーム・コンタクトレンズ業界の景況感は明るい。同連合会はこれを踏まえ、2011年の業界売上成長率が6%に達すると予測。国内売上と国外売上はそれぞれ5%、7%の伸びを見込んでいる。

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一方、Spectarisのヨーゼフ・マイ会長が『ファイナンシャル・タイムズ(ドイツ版、FTD)』に明らかにしたところによると、ドイツの眼鏡利用者がフレームを購入する頻度は3.8年に1度にとどまり、北欧(同2年に1度)などに比べて大幅に低い。国内需要を喚起するにはパソコン専用のレンズがあることなどを広く知らしめて行く必要があるという。

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