ドイツ連邦統計局が1月27日発表した2010年のビール出荷量は前年比1.7%減の98.3百万ヘクトリットルとなり、4年連続で落ち込んだ。全体の85%を占める国内販売の不振が響いた。
\国内販売は2.9%減の83.4百万ヘクトリットルへと後退し、5年連続で落ち込んだ。冷夏と冬の寒波が響いた格好。サッカー・ワールドカップ(W杯)の特需でも相殺できなかった。
\ドイツではビール消費の減少が長年続いている。最大の消費者である労働者が減少しているほか、飲酒を控える傾向が強まっていることが背景にある。
\一方、輸出は好調で、輸出と醸造所内消費の合計は前年比5.9%増の14.9百万ヘクトリットルへと拡大した。欧州連合(EU)域外向けが17.7%増の3.7百万ヘクトリットルと大幅に増加。EU向けも2.6%増の11.0百万ヘクトリットルへと拡大した。
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