ドイツ連邦経済省が7日発表した2010年12月の製造業受注高は前月比で実質3.4%減少した。比較対象の11月は5.2%増加しており、その反動が出た格好。大型受注が少なかったことも響いた。経済省は「受注の拡大基調は続いている」との見方を示した。
\国内受注が2.4%、国外も同3.7%減少した。国外はユーロ圏が3.7%拡大したものの、ユーロ圏外が8.9%減少し、足を強く引っ張った。
\部門別では投資財が6.6%減と大幅に落ち込んだ。国外が9.3%減少、特にユーロ圏外は15.5%減と2ケタ台の後退となった。ユーロ圏は4.8%増、国内は1.8%減。
\中間財は0.6%増で、国内が2.9%減、国外が4.4%増。国外はユーロ圏外が7.3%増加し、ユーロ圏も1.2%増えた。
\消費財は国内が3.7%落ち込んだことが響き、全体で0.1%減となった。国外は3.2%増。内訳はユーロ圏が8.9%増、ユーロ圏外が3.0%減だった。
\大型受注による統計上のブレが小さい2カ月単位の比較を見ると、11~12月の受注は前の期の9~10月を4.4%上回った。投資財が6.1%増えて全体をけん引。中間財は2.7%増、消費財は0.4%減だった。
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