ドイツ商工会議所連合会(DIHK)は9日に発表した「年初景気アンケート調査報告」のなかで、2011年の国内総生産(GDP)成長率を従来予測の2.4%から3.0%へと引き上げた。会員企業2万8,000社を対象に実施したアンケート調査の結果が良好だったため。特に、内需は勢いを増し、GDP成長率の4分の3を占めると予想している。
\アンケートでは事業の現状が「良い」とする回答が「悪い」を34ポイント上回り、昨年秋に実施した前回調査(同26ポイント)から8ポイント上昇した。今後1年間の見通しについても「良い」が「悪い」を24ポイント上回っており、景気の先行きは明るい。
\輸出の見通しが「良い」も「悪い」を41ポイント上回り、07年初頭に記録した過去最高と同水準まで回復した。新興国で高品質な投資財・消費財を求める傾向がこれまで以上に強まっていることが最大の追い風となる。また、西欧や北米など先進国向けの輸出も改善する見通しという。
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