保険大手の独HUK Coburg（コーブルク）が保険料金比較サイトの買収協議を進めている。ドイツ最大の料金比較サイトCheck 24が保険会社に要求する仲介手数料が不当に高いと判断しているためで、買収のほか、自らの手で料金比較サイトを立ち上げることも検討している。10日付『フランクフルター・アルゲマイネ（FAZ）』紙が報じた。
\Check 24は電気通信、電力、ガス、保険などの料金の比較情報を提供するインターネットサービス会社で、保険分野では50万種類以上の商品情報を掲載している。FAZ紙によると、閲覧者が同サイトを通して保険契約を結ぶと、最大75ユーロの仲介手数料が入るという。HUK CoburgはCheck 24が市場独占的な立場を悪用して料金を釣り上げていると批判。現在は自社の保険商品の情報掲載を禁止している。
\料金比較サイトを自ら持とうとする背景には、ネット経由の保険契約の締結が増えていることがある。特にHUK Coburgが強い自動車保険ではその傾向が鮮明で、同社も契約件数（877万件）の4分の1をネット契約が占める。
\買収交渉先の料金比較サイトはToptarif.deとAspect-onlineの2社。Check 24に比べると両社とも事業規模が大幅に小さい。
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