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2011/2/16

企業情報

SAP AG―インメモリーの開発強化へ、ポツダムにセンター新設―

この記事の要約

ソフトウエア大手の独SAPは11日、同社最大の研究センターをポツダムに設置すると発表した。顧客企業と共同で次世代ソフトソリューションを開発。SAPが強いインメモリー・データベース(DB)に重点を置き、競合企業に差をつける […]

ソフトウエア大手の独SAPは11日、同社最大の研究センターをポツダムに設置すると発表した。顧客企業と共同で次世代ソフトソリューションを開発。SAPが強いインメモリー・データベース(DB)に重点を置き、競合企業に差をつける考えだ。

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新センターはソ連軍の駐留跡地に建設する計画で、着工は2011年、完成は2012年末を予定する。投資総額は1,430万ユーロで、地元ブランデンブルク州から補助金270万ユーを受ける。雇用規模は100人の見通し。

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インメモリーDBはデータをハードディスクドライブ(HDD)ではなく、半導体メモリに保存することで処理速度を飛躍的に向上させたデータベース。利用すると大量の顧客データなどを瞬時に処理できるようになり、ITインフラの簡素化とコスト削減につながる。

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SAPによると、同社はメモリーインDBの世界最大手企業。技術水準で競合のOracle、IBMに最大9カ月、先行しているという。

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