世界的な景気回復を追い風にドイツ最大の港湾ハンブルク港が活気を取り戻した。ハンブルク港湾マーケティング協会(HHM)が7日開いた年次記者会見によると、2010年の貨物取扱量は前年より1,100万トン多い1億2,100万トンに増加。コンテナ個数は12.9%増の790万TEU(20フィートコンテナ換算)、コンテナ貨物量は10.1%増の7,840万トンにそれぞれ拡大した。
\貨物の分類別でみると、大量貨物(定期的に一定量以上の輸送)は取扱量が9.5%増の4,030万トンに拡大した。内訳は輸入が3,000万トン、輸出が1,030万トン。輸入では資源・エネルギーの割合が高く、鉄鉱石は60.7%増の930万トン、原油などの液体貨物も8%増の1,030万トンへと伸びた。輸出では資源物が320万トン(23.5%増)、肥料が220万トン(28.6%増)などとなっている。肥料については一般貨物船による輸送も多いため、輸出量全体はこの数字を上回るという。
\小口貨物は9.9%増の8,090万トンだった。小口貨物全体に占めるコンテナ貨物の割合(コンテナ化率)は例年並みの97%。非コンテナ貨物は自動車やプラント、機械の輸出がけん引車となり、5.4%増の260万トンへと拡大した。
\取扱量の増加にともない、ハブ港のハンブルクと地方港湾を結ぶフィーダー輸送も拡大。コンテナ個数は10%増の160万TEUに達した。ハンブルク港からのフィーダー輸送便は週154便に上る。
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