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2011/2/23

総合 - ドイツ経済ニュース

独連銀の次期総裁、首相の経済顧問が就任へ

この記事の要約

先ごろ辞意を表明した独連邦銀行のアクセル・ヴェーバー総裁の後任は、メルケル首相の経済・財政政策顧問を務めるイェンス・ヴァイトマン氏(42)に決定した。5月1日付で就任する。首相顧問職は16日付で辞任した。\ ヴェーバー総 […]

先ごろ辞意を表明した独連邦銀行のアクセル・ヴェーバー総裁の後任は、メルケル首相の経済・財政政策顧問を務めるイェンス・ヴァイトマン氏(42)に決定した。5月1日付で就任する。首相顧問職は16日付で辞任した。

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ヴェーバー総裁は欧州中央銀行(ECB)の次期総裁の最有力候補と目されていたが、11日に辞意を正式表明。これによりECB総裁に就任しないことも確実となった。辞任の背景には通貨の安定性を最重視するヴェーバー総裁の考えがECB理事会内で過半数の支持を得にくいという事情があるようだ。

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ヴェーバー総裁はヴァイトマン氏の博士論文の副査を務めるなど、2人は旧知の関係にある。ただ、ヴァイトマン氏は歯に衣着せぬ発言が持ち味のヴェーバー総裁と異なり、性格が温厚。本来は今年半ばで退任する独連銀のツァイトラー副総裁の後任候補だったが、ヴェーバー総裁の突然辞任を受け、一気に総裁へと上りつめる。

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ツァイトラー副総裁に後任には連邦金融監督庁(BaFin)のザビーネ・ラオテンシュレーガー事務局長(46)が就任する。独連銀の理事に女性が就くのは今回が初めて。

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