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2011/2/23

総合 - ドイツ経済ニュース

独企業景況感、2月も統一後最高を更新

この記事の要約

Ifo経済研究所が21日発表した2011年2月のドイツ企業景況感指数(2000年=100)は前月の110.3から111.2へと0.9ポイント上昇し、東西ドイツ統一後の最高を4カ月連続で更新した。改善は9カ月連続。事業の現 […]

Ifo経済研究所が21日発表した2011年2月のドイツ企業景況感指数(2000年=100)は前月の110.3から111.2へと0.9ポイント上昇し、東西ドイツ統一後の最高を4カ月連続で更新した。改善は9カ月連続。事業の現状判断を示す指数が112.8から114.7へと1.9ポイント上がり、全体を強く押し上げた。今後6カ月の見通しを示す期待指数も0.1ポイント増の107.9へと上昇しており、Ifoのハンスヴェルナー・ジン所長は「景気の先行きは明るい」との見方を示した。

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部門別では小売を除く3部門で景況感が改善した。卸売は現状判断と期待指数がともに好転。建設と製造業は期待指数がやや低下したものの、現状判断が上昇し、トータルで増加となった。小売は現状判断が微減、期待指数が微増となり、トータルでわずかに悪化している。

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企業景況感が今月も改善したことを受け、ドイツ経済の先行き期待感は一段と高まった。ただ、好景気を背景に原料価格の上昇分を川下に転嫁する動きが強まっているため、インフレへの警戒感も広がっている。

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