化学大手の蘭Akzo Nobel(アムステルダム)が17日発表した2010年12月期決算の売上高は146億4,000万ユーロとなり、前年比で12%増加した。新興国を中心に需要が回復、すべての事業部門で増収を確保した。営業利益(EBITDAベース)は16%増の19億6,400万ユーロ、純利益は165%増の7億5,400万ユーロに上った。
\今年は売上高とEBITDAで5%の拡大を目指す。原料価格が高騰しているため、コスト削減と顧客への価格転嫁を通して実現する意向だ。
\同社は昨年、食品添加剤子会社National Starchを米食品原料大手CornProducts Internationalに13億ドルで売却した。売却益は債務の圧縮に投じたため、2010年末時点の純債務は09年末の17億4,400万ユーロから9億3,600万ユーロへと半減した。
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