化学大手の独Henkel(デュッセルドルフ)が2月25日発表した2010年12月期決算の営業利益(EBIT)は前期比59.5%増の17億2,300万ユーロとなり、過去最高を更新した。景気回復で特に接着剤の需要が伸びたほか、コスト削減プログラムも奏功。最終利益は82.0%増の11億4,300万ユーロに達した。売上高も11.2%増え、過去最高の150億9,200万ユーロを記録した。
\接着剤部門の売上高は6,224億ユーロで17.4%増加。EBITは前期の2億9,000万ユーロから3倍の8億7,800万ユーロへと拡大した。洗剤とコスメティック部門は売上高がそれぞれ4.6%増の43億1,900万ユーロ、8.6%増の32億6,900万ユーロと伸び率がやや低い。
\同社は今後もコスト削減に取り組み、売上高営業利益率(EBITベース、特別費を除く)を2010年の12.3%から今年は約13%、来年は14%へと引き上げる考え。原料コストが上昇しているため、値上げも実施する意向だ。
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