ドイツ政府は16日の閣議で、感染予防法改正案を承認した。院内感染を減らすことが狙いで、病院の衛生管理体制を強化する意向だ。法案は夏季休会前に連邦議会で可決される見通し。
\ドイツでは毎年、60万人が病院内で感染し、推定で7,500~1万5,000人が死亡している。政府は衛生体制を強化すれば感染者を20~30%減らせるとみて、法改正に踏み切る。具体的には◇全国統一の衛生規則を導入する◇既存の衛生勧告に法的拘束力を持たせる◇毎年白書を発表して病院の衛生水準を透明化し患者に分かるようにする◇ロベルト・コッホ研究所内に専門委員会(ART委員会)を設置し診断や抗生物質治療で医師に手引きを行う――などの措置を実施する。
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