ドイツの若者はキャリアよりも家族・パートナー、人生における大きな夢よりも安定した生活を重視している。このため安定した雇用や残業の少ない勤務条件を求める傾向が強い。市場調査大手のGfKが保険大手アリアンツの委託で実施した調査で分かった。
\調査は「人生の目標」をテーマとしたもので、18~29歳の若者2,000人強を対象に行われた。それによると、大学や職業訓練を「その後の職業を考えて選択する」と回答した人は63%にのぼった。一方、留学に「興味がある」はわずか13%にとどまった。
\職業に何を望むかとの質問(複数回答可)では、「親切な同僚」と「安定雇用」がともに55%となり、トップの「適切な額の賃金」(60%)に次いで多かった。一方、「キャリアと昇進」は24%にとどまっており、上昇志向の弱さがうかがえる。「残業が少なく、そこそこやりがいのある仕事、ほどほどの責任を持つ正社員」というのが最も一般的な理想像のようだ。
\また、人生において大切なものでは「パートナー」を挙げる若者が最も多く、「生活の享受」と「老後の安定」もそれぞれ3位、4位に入った。ただ、老後の安定に欠かせない個人年金を重要と考えるのは20%と少ない。
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