川崎汽船は4日、ドイツ重量物輸送専業船社SALグループへの出資比率を6月末日付で従来の50%から100%へと引き上げると発表した。世界経済の回復に伴い、エネルギー開発、インフラ整備に不可欠な重量物船需要が拡大すると見込んで完全子会社化に踏み切る。今後は重量物船事業をコア事業に発展させていく方針だ。取引金額は明らかにしていない。
\SALグループは1865年の創設で、営業・運航・船舶管理を全て自社グループで行っている。売上高は約2億ユーロで、現在16隻の重量物船を保有・運航する。川崎汽船は完全子会社化後も、SALグループの社名、本社所在地を変更せず、従業員も全員、継続雇用する。
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