ドイツの海の玄関であるハンブルク港が、日本からの船舶への放射能検査の基準を暫定的に毎時1マイクロシーベルトと設定した。ハンブルク州内務省の広報担当者は独メディアに対し、同港に入港する日本発の船舶は通常、蘭ロッテルダム港を経由すると指摘したうえで、ロッテルダム港で基準値を超える放射能が検出されなかった船舶についてはハンブルク港への入港を検査なしに認めることを明らかにした。
\ロッテルダム港では日本からの船舶を対象とする放射能検査を4月14日から開始する。ハンブルク港で検査するのは、ロッテルダムなど欧州の他の港湾で検査を受けず放射能汚染の可能性を排除できない船舶に限られる。『南ドイツ新聞』によると、水上警察がエルベ川河口で検査を実施し、基準値の毎時1マイクロシーベルトを超えた場合は、ハンブルク・フィンケンヴェルダー地区で除去を行う。
\ハンブルクが暫定的な放射能基準を定めたのは、欧州連合(EU)もドイツ政府も拘束力のある許容値を設定していないためだ。港湾関係者はEU統一基準を早急に定めるよう要求している。
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