電機大手の独Siemens(ミュンヘン)がロシアの原子力大手Rosatomと合意した合弁会社の設立を撤回するもようだ。英『ファイナンシャル・タイムズ(FT)』紙がSiemens幹部の発言として報じた。独『南ドイツ新聞』はすでに、同社が原子力事業からの全面撤退を検討していると報道しており、Rosatomとの合弁設立を取り止める可能性は高いとみられる。
\FT紙によると、Siemensは同社のレッシャー社長とRosatomの面子をつぶさない方向で解決策を模索しているという。
\一方、仏原発大手Arevaとの合弁会社Areva NPからは資本を引き揚げることでおおむね合意が成立した。Siemensの出資34%は国際商業会議所(ICC)国際仲裁裁判所で時価が16億2,000万ユーロと評価されており、両社はこの線に沿って合弁解消の条件を協議している。
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