独大手銀行のCommerzbank(フランクフルト)は6日、同業Dresdner Bankの買収と金融危機に伴い国から受けた支援資金の大半を返済すると発表した。これにより国への利払い費を圧縮するとともに、財務・経営上の裁量の余地を拡大する意向だ。
\Commerzbankが受けた支援額は計182億ユーロで、このうち162億ユーロを匿名出資(stille Einlage)、残りを自社株25%プラス1株が占める。同行は匿名出資のうち142億7,000万ユーロを6月までに政府傘下の金融市場安定化基金(Soffin)に返済する。返済資金は増資で110億ユーロを手当てし、残り32億7,000万ユーロは自己資本を取り崩して捻出する。また、増資にはSoffinも参加し、国の出資比率が25%プラス1株にとどまるようにする。
\匿名出資の残り約19億ユーロは2014年までに返済する計画。今回の措置により国および納税者に損出は生じないという。
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