電機大手の蘭Philips(アムステルダム)は18日、世界最大のパソコン(PC)用ディスプレイメーカーである台湾の冠捷科技(TPV Technology)にテレビ事業を売却すると発表した。共同で合弁会社を設立。TPVは70%を出資し、経営権を掌握する。Philipsは残り30%を将来、TPVに売却できる。両社は第3四半期に最終契約を締結し、年末に取引を成立させる予定だ。
\取引金額は、合弁がスタートする2012年からPhilipsが支払いを要求するまでの期間の平均営業利益(EBIT)の4倍ということで合意が成立した。新会社は当面、Philipsブランドで事業を展開できる。
\Philipsのテレビ事業は熾烈な価格競争で採算割れに陥っており、赤字額は今年第1四半期だけで1億600万ユーロに上った。07年からこれまでの累積では約10億ユーロに達する。TPVにはPhilipsの中国市場向けテレビをライセンス生産してきた実績がある。
\