ドイツ連邦統計局が7州のデータをもとに4月29日発表した2011年3月の小売売上高(自動車販売店を除く、速報値)は前年同月を名目で2.0%下回った。インフレの加速や日本の原発事故を背景とする消費者景況感の冷え込みが反映されたもようで、物価変動を加味した実質では3.5%減と大きく落ち込んだ。季節要因と営業日数を加味した前月比の変動率は名目が-1.8%、物価調整値(実質)が-2.1%だった。
\分野別では食料品店の落ち込みが大きく、前年同月比で名目2.8%減、実質4.8%減となった。非食料品店はそれぞれ1.6%減、2.4%減。デパートなどの総合的な小売店と衣料品店の不振が目立った。
\1~3月の小売売上は名目が前年同期比で1.6%増加、実質も同0.2%増とわずかながら拡大した。
\