ThyssenKruppの鉄鋼子会社ThyssenKrupp Steel Europe（デュースブルク）は2日、車両向け足回り・車体部品事業（Thyssenkrupp Metal Forming）をスペインの自動車部品メーカーGestamp Automoción S.L.に売却する契約に調印したと発表した。取引成立には同社とThyssenKruppの監査役会の承認、および独禁当局の許可が必要で、順調にいけば今夏にも実現する見通し。取引金額は公表していない。3日付『フランクフルター・アルゲマイネ』紙によると、債務も含めて約5億ユーロに上るもようだ。
\Thyssenkrupp Metal Formingは従業員数が約5,700人で、ドイツ、フランス、英国、スペイン、ポーランド、トルコ、中国に工場を持つ。2010年9月期にはおよそ11億ユーロを売り上げた。ThyssenKruppは中核事業から外れた同事業の売却手続きを昨年秋に開始。入札には中国の自動車部品メーカーShougangも参加したが、Gestampは3月に独占交渉権を獲得し、今回の成約に至った。
\Gestampは車体向けの金属・構造部品を生産し、従業員数は約1万8,000人に上る。売上高は31億ユーロ。世界20カ国に製造・開発拠点を持っており、今回の取引により事業のグローバル化を一段と推進する意向だ。
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