欧州経済の中心地ドイツに特化した
最新の経済・産業ニュース・企業情報をお届け!

2011/5/11

企業情報

Bayer AG―製薬部門で対等合併を検討―

この記事の要約

複合企業のBayer(レバークーゼン)が製薬部門で対等合併の可能性を検討している。同社のマライン・デッカー社長が米ブルームバーグテレビジョンのインタビューで明らかにした。\ Bayerの製薬部門は売上高が169億ユーロで […]

複合企業のBayer(レバークーゼン)が製薬部門で対等合併の可能性を検討している。同社のマライン・デッカー社長が米ブルームバーグテレビジョンのインタビューで明らかにした。

\

Bayerの製薬部門は売上高が169億ユーロで、世界の製薬会社のなかでは10位以内に入っていない。同程度の規模の企業と合併すればSanofi(仏)、Novartis(スイス)、GlaxoSmtihKline(英)などに比肩できるようになる。デッカー社長は合併先候補企業の名を伏せながらも3~4社が対象となるとの見方を示した。

\

独メディアによると、売上規模が同程度という基準で絞り込むと米Eli LillyやBristol-MyersSquibb、独Boehringer Ingelheimが射程に入る。このうちBoehringerはすでに、Bayerとの合併に否定的な立場を表明済み。Eli LillyとBristol-MyersSquibbについても手持ちの特許薬が減少する問題(いわゆる「2010年問題」)の直撃を受けて時価がBayerを下回るため、対等合併は難しいとの指摘がある。

\

Bayerをめぐっては製薬部門の買収資金を獲得するために化学部門(MaterialScience)を売却するとの観測が以前からある。デッカー社長はこれについて、かなり極端な選択肢だと述べ可能性を否定しなかったが、「現時点でそうした計画はない」と明言した。

\
企業情報
経済産業情報
COMPANY |
CATEGORY |
KEYWORDS |