独鉄道最大手のDeutsche Bahn（ベルリン）は9日、次世代高速鉄道車両「ICx」を電機大手のSiemensに正式発注した。発注規模は最大300編成で、総額はおよそ100億ユーロになる見通し。
\ICxは国内特急「IC」と、高速鉄道「ICE」第1・第2世代の後継モデルとして投入される。DBはまず130編成、次に90編成を発注。残り80編成は発注時期が取り決められていない。第1期と第2期発注の取引額は合わせて60億ユーロを超える。
\ICの後継モデルは7両編成で、全長が200メートル、座席数が499。最高速度は時速230キロメートルとなっている。一方、ICEの後継モデルは10両編成で、全長が288メートル、座席数が724。最高時速は249キロに設定される。乗客1人当たりの電力消費量は従来車両に比べ最大30％引き下げたという。
\ICE車両の不具合がこれまで相次いだことを受け、契約ではメーカー責任がこれまでよりも明確にされた。また量産開始前に14カ月間の試験運転を実施、そのうち12カ月間は乗客を乗せた商業運転の形で行うことも取り決められた。
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