再保険世界最大手の独Muenchener Rueck（ミュンヘン）が9日発表した2011年1-3月期（第1四半期）決算の最終損益は9億4,800万ユーロの赤字となり、前年同期の黒字（4億8,500万ユーロ）から大幅に悪化した。日本の震災をはじめとする自然災害の支払い保険金が直撃。コンバインドレシオ（正味損害率と正味事業比率の合計値。100を超えると支出が収入を上回る保険引受損失が発生していることを意味する）は159.4となり、前年同期の109.2から一段と悪化した。
\東日本大震災は同社の利益を15億ユーロ圧迫した。これにニュージーランド地震とオーストラリアの洪水被害を合わせると、損失額は27億ユーロに達する。
\同社は日本の震災を受け、2011年通期の利益で24億ユーロを実現するとした目標をすでに撤回した。黒字計上が現在の目標となっている。
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