ドイツ連邦陸運局(KBA)が3日発表した2011年4月の乗用車新車登録台数は前年同月比2.6%増の26万6,251台だった。増加幅はこれまでの2ケタ台から大きく縮小したものの、メーカーの受注は好調に推移しており、今後の見通しは明るい。
\増加幅が最も大きかったカテゴリーはキャンピングカーで、前年同月比57.3%増の約4,000台に拡大した。オフロード車は35.5%増の約3万台で、バンも同程度の伸びを記録したという。
\増加幅が最も大きかったブランドは三菱で、70.8%増の2,763台を記録した。これにスバル(51.1%増の727台)、シボレー(45.1%増の2,477台)、現代(38.3%増の8,128台)、アルファロメオ(35.1%増の873台)が続く。現代は市場シェアが3.1%となり、ルノー/ダチア(同4.8%)、シュコダ(3.7%)に次ぐ輸入車3位に浮上した。
\ドイツ車で最も好調だったのはオペルで、20.9%増の2万807台に拡大。アウディとフォードもそれぞれ10.2%増の2万1,548台、8.0%増の1万9,532台と平均を上回る伸びを記録した。フォルクスワーゲン(VW)は2.1%増の6万840台、BMW/Miniは0.1%増の2万5,598台。メルセデス(9.1%減の2万2,130台)とスマート(6.4%減の2,605台)、ポルシェ(3.3%減の1,803台)は振るわなかった。
\三菱とスバルを除く日本車の実績はスズキが17.7%増の3,107台、トヨタ/レクサスが4.4%減の6,042台、日産/インフィニティが10.1%減の5,124台、ダイハツが12.2%減の330台、マツダが12.8%減の3,040台、ホンダが27.6%増の2,023台。
\新車登録に占めるディーゼル車の割合は46.7%、自家用車の割合は同43.9%だった。電気自動車の登録台数は274台、ハイブリッド車は同1,036台。走行1キロメートル当たりの二酸化炭素(CO2)排出量は平均148.5グラムだった。
\商用車の新車登録台数は約3万1,000台で、前年同月を13.7%上回った。7.5~12トンのトラックの伸び率が最も大きく52.8%を記録。けん引トラックも48.5%増と好調だった。オートバイは4.9%減の2万2,184台となり、2カ月連続で落ち込んだ。
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