公的健康保険組合のBarmer GEKは15日に発表した『2011年度医薬品レポート』のなかで、経口避妊薬(ピル)の有効成分であるゲスターゲン(黄体ホルモン)の第3世代型は静脈血栓塞栓症の発症率が第2世代型の2倍に達するとして警鐘を鳴らした。第2世代ゲスターゲン含有ピルでは15~44歳の女性1万人のうち発症例が年20件だったのに対し、第3世代では30~40件に上るという。
\昨年ドイツ国内で最も売れたピル上位20製品のうち半分が新型ゲスターゲンを含有している。レポートを作成したブレーメン大学のゲルト・グレスケ教授は、第2世代ピルの特許が切れ収益性が低下したことを受け、製薬各社が特許の有効な第3、4世代ピルの販売に注力しているためと分析。この現状に憂慮を示すとともに、医師や女性に対し注意を喚起した。
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