ドイツの児童の健康状態が2000年以降悪化している。特に発達障害や肥満の増加が顕著だという。ドイツ職員健康保険組合(DAK)の委託で市場調査機関のフォルサが実施したアンケート調査で明らかになった。
\調査は国内の小児医師100人を対象に行われたもので、97%が「精神疾患を持つ子供が増えた」と回答。「肥満児が増えた」も95%に達した。運動障害や言語・聴覚障害を指摘する医師も多かった。
\医師らはこれら疾患の原因として、栄養不良、運動不足、娯楽機器の過度の使用、保護者の役割不足などを挙げた。ドイツ小児医学アカデミーのハンスユルゲン・ネントヴィヒ教授は、家庭や社会生活でのストレスを指摘している。DAKのクリスティーナ・セウェコフ氏は調査結果に大きな懸念を示し、各疾患の早期診断のあり方の見直しや、学校・保護者の協力を促した。
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