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2011/8/10

経済産業情報

遮音壁を発電所に、パイロットプロジェクト実施へ

この記事の要約

ブランデンブルク州交通省(MIL)はこのほど、太陽光発電パネルと一体になった遮音壁を建設するパイロットプロジェクトを実施すると発表した。アウトバーンA10号線の8車線化工事の一環として建設する。12年末までに具体的な計画 […]

ブランデンブルク州交通省(MIL)はこのほど、太陽光発電パネルと一体になった遮音壁を建設するパイロットプロジェクトを実施すると発表した。アウトバーンA10号線の8車線化工事の一環として建設する。12年末までに具体的な計画を策定し、13年に建設を開始する予定だ。州当局は民間資本を活用する官民連携プロジェクトとして実施したい考えで、すでに複数の企業から問い合わせがあるという。

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遮音壁一体型太陽光発電パネルの設置を予定しているのはA10号線のポツダムIC(インターチェンジ)~ヌーテタールIC間の延べ7キロメートルで、区間内のヴィルデンブルッフ地区では既存の土塁式遮音壁の上にソーラーパネルを取り付ける。ソーラーパネルの面積は計5万9,500平方メートル、発電能力は7.5メガワットピーク(MWp)に上る。

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政府予算だけでは建設費を賄いきれないため、MILは欧州レベルで民間投資家を募集する計画だ。建設・維持費の一部を拠出する見返りとして発電した電力の販売を認める考えで、すでに約30の企業が関心を示しているという。

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