世界最大のコンシューマー・エレクトロニクス展「IFAベルリンショー」が2日、ベルリンで開幕した。今回の出展者数は前年を1%上回る1,441社、展示面積は同4%増の14万200平方メートルで、ともに過去最高を更新。屋内展示場ではスペースが足りないため、仮設展示場を設置している。主催者の家電通信機器研究所(gfu)は期間中の来場者数を22万人と見込む。
\1日の開幕式典で挨拶に立ったフィリップ・レースラー経済相は、「デジタル化は我々に平和、自由そして繁栄をもたらす」と述べ、新たな技術が持つ社会的な可能性を強調するとともに、「新たなテクノロジーは多くのビジネスチャンスと雇用を創出する。企業がなすべきことは、このチャンスをとらえ前向きに取り組むことだ」として、技術革新の推進を呼びかけた。
\今年のIFAでは「テレビとインターネットの融合(スマートテレビ)」「高精細(HD)/3Dメディア」「タブレットPC」「アプリ」「スマートフォン」「固定・モバイルのネットワーク統合とクラウド化」などに関心が集まっている。
\東芝は裸眼3D液晶テレビ「55ZL2 」を発表。またソニーはOS(基本ソフト)にアンドロイドを採用したタブレット端末「Sony Tablet」2機種を正式公開した。
\一方、サムスンは先ごろ発表したアンドロイドタブレットPC「Galaxy Tab 7.7」を会場から撤去することを余儀なくされた。デザイン盗用をめぐって同社と係争中の米アップルからの申し立てを受けてデュッセルドルフ地方裁判所が2日、同モデルの国内販売・宣伝を差し止める命令を出したためで、同社にとってはGalaxy Tab 10.1に続く販売停止命令となった。
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