独家具製造業連盟(VDM)はこのほど、2011年上半期(1~6月)の業界売上高が前年同期比7.3%増の82億ユーロに拡大したと発表した。中国(68%増)、ロシア(27.4%増)などのBRICS諸国や、フランス(25.9%増)、スイス(16.9%増)向けが大幅に伸びた。部門別ではオフィス家具(22.8%増の約10億ユーロ)が特に好調だった。VDMはこれを受け、今年通期の業績予測を上方修正。売上成長率を従来の3%から5%に引き上げた。
\一方、下半期については成長率が3%に低下するとの見通しを示した。世界経済の先行き不透明感や国内消費マインドの冷え込み、欧州各国の緊縮財政による輸出の減少が響く。
\原料高騰を受けた今後の値上げに関しては川下にどこまで転嫁できるかが不透明という。ポーランドや中国からの格安製品が国内メーカーの逆風となっているためだ。上半期の輸入高は前年同期比8.3%増の49億ユーロと、輸出を上回る伸びを記録した。
\