経済協力開発機構(OECD)は13日、主要国の教育動向をまとめた『図表で見る教育』(Education at a Glance)の最新版を発表した。それによると、ドイツの25~34歳(1975~84年生まれ)に占める高等教育修了者(大卒、専門大学卒、職業教育訓練修了、マイスター試験合格)の割合は25.7%で、先進国24カ国中19位にとどまった。1933~42年生まれ(同18.4%)に比べ約7ポイント増加したに過ぎず、学歴水準の改善スピードは最も遅い(グラフ参照)。
\公財政支出全体に占める教育支出の割合は1995年の8.6%から2008年には1.8ポイント増の10.4%に拡大した。増加幅はOECD平均の1.1ポイントを上回っている。
\ただ、GDPに対する公財政教育支出の比率は4.7%から4.6%に低下した。特に支出が抑えられたのは初等教育で、小学生1人当たり年間支出額は5,900米ドルとOECD平均の7,200米ドルを大きく下回る。大学生1人当たりの支出は同平均を1,700米ドル上回っている。
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