自動車大手の独Volkswagen(VW、ヴォルフスブルク)は16日、2012~16年を対象とするグループの5カ年投資計画が監査役会で承認されたと発表した。投資規模は過去最高の624億ユーロで、同社は世界で最も経済的で環境にも優しい自動車メーカーになるとの目標実現を目指す。
\投資額のうち498億ユーロを設備、116億ユーロを研究開発に充てる。設備投資の66%(327億ユーロ)はモデルの更新と種類拡大に回し、新モデルを今後も次々と投入できるようにする。
\投資総額624億ユーロには風力・ソーラー・水力発電事業も含まれる。同社は再生可能電力を工場で利用。車両生産の二酸化炭素(CO2)排出量を削減し、環境に優しい企業というイメージをアピールしていく。
\中国の合弁企業の投資は今回の計画に含まれていない。同国では12~16年の5年間に総額140億ユーロを投資。資金は現地の合弁会社がみずから賄う。
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