自動車大手の独Volkswagen(VW)グループ(ヴォルフスブルク)が米国で大規模なリコール(無料の回収・修理)を実施する。2リッターTDI(ディーゼル)エンジン搭載のモデルで不具合が確認されたためで、17万台強が対象となる。同社は現在、米国販売を強化中。ブランドイメージが大きく傷つくと、現地販売台数を2018年までに100万台に引き上げるとした目標達成に支障が出る可能性もある。
\リコールするのはVWブランドの「Golf」「Jetta」(計16万1,000台)と、高級ブランド・Audiの「A3」(7,100台)で、2009年式以降のモデルが対象となる。米運輸省道路交通安全局(NHTSA)によると、エンジンの振動で燃料噴射管が破損し軽油がもれ出る恐れがある。論理的には発火もあり得るようだ。VWによると、ドイツで販売したモデルには問題がないという。
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