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2011/10/19

総合 - ドイツ経済ニュース

フランクフルト空港の深夜発着、州行政裁が全面禁止

この記事の要約

フランクフルト国際空港の深夜発着を今月30日から1日当たり17便認めた地元ヘッセン州政府の計画は不当として空港周辺の住民が差し止めを求めている訴訟で、ヘッセン州行政裁判所(VGH)は11日、深夜発着を全面禁止する判決を下 […]

フランクフルト国際空港の深夜発着を今月30日から1日当たり17便認めた地元ヘッセン州政府の計画は不当として空港周辺の住民が差し止めを求めている訴訟で、ヘッセン州行政裁判所(VGH)は11日、深夜発着を全面禁止する判決を下した。上級審の連邦行政裁判所に上告されても判決が出るのは来年春となる見通しのため、深夜発着を計画していた航空会社は当面、臨時の運行プランを余儀なくされる。

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ヘッセン州政府の計画では21日に開業する同空港第4滑走路の深夜(23~5時)発着が最大17便、認められていた。これに対し住民は騒音が生活や健康に深刻な影響をもたらすとして批判。計画の撤回を求めている。

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深夜発着の全面禁止の影響を最も強く受けるのはルフトハンザ航空の物流子会社Lufthansa Cargoで、11便が該当する。現在はクリスマスに向け物流量が増えており、経済的な痛手は極めて大きい。このほか、深夜と早朝の発着枠を利用してフランクフルト~カナリア諸島(大西洋)間を1日で往復するフライトを予定していたCondor、TUIflyも計画変更が避けられない。

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