金属労組IGメタルは19日、独西北部のノルトライン・ヴェストファーレン(NRW)、ニーダーザクセン、ブレーメンの3州の鉄鋼業界で21日から始まる賃金交渉で7%のベースアップを要求する方針を決定した。ベア要求幅は国内労組で今年最高の水準。IGメタルのNRW州代表は「経済成長率は来年、低下するものの、鉄鋼需要は落ち込んでいない」と述べ、大幅な賃上げ要求は正当だとの立場を強調した。これに対し雇用者団体は景気見通しが大きく悪化していることを指摘。「労組の要求は企業の財務能力を大幅に上回っている」と批判した。
\IGメタルは電機・自動車業界などを対象とした労使交渉を来春に控えている。今回の交渉は同交渉の前哨戦の意味合いを持つため、注目が集まりそうだ。
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