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2011/11/9

総合 - ドイツ経済ニュース

バルト海ガスパイプラインが開通

この記事の要約

シベリア産の天然ガスをバルト海経由で西欧に輸送するパイプライン、ノルド・ストリームの開通式が8日、ドイツ東北部のルプミンで開催された。式典にはメルケル首相とロシアのメドベージェフ大統領が出席。同パイプラインは欧州のエネル […]

シベリア産の天然ガスをバルト海経由で西欧に輸送するパイプライン、ノルド・ストリームの開通式が8日、ドイツ東北部のルプミンで開催された。式典にはメルケル首相とロシアのメドベージェフ大統領が出席。同パイプラインは欧州のエネルギー安定供給に寄与するとの見方を示した。

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ノルド・ストリームは全長1,200キロメートルで、ロシア・カレリア共和国のヴィボルグとドイツ北東部を結ぶ。輸送能力は年275億立方メートル。来年末に2本目のパイプイランが開通すると、550億立方メートルに倍増する。ロシアの国営天然ガス大手ガスプロムが51%、独エネルギー大手エーオンと化学大手BASF傘下のWintershallがそれぞれ20%、オランダの大手ガス会社Gasunieが9%出資している。

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同パイプラインはウクライナを経由しないため、ロシアとウクライナの間で紛争が起きても欧州への天然ガス供給に支障が出ない。

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