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2011/12/7

経済産業情報

ドイツ銀の格付け見通し、S&Pが「ネガティブ」に引き下げ

この記事の要約

格付け大手の米スタンダード・アンド・プアーズ(S&P)は11月29日、国際的な大手銀行37行のうち15行の格付けを引き下げた。金融危機の反省を踏まえて従来よりも厳しい基準で審査したためで、欧米銀を中心に評価が引 […]

格付け大手の米スタンダード・アンド・プアーズ(S&P)は11月29日、国際的な大手銀行37行のうち15行の格付けを引き下げた。金融危機の反省を踏まえて従来よりも厳しい基準で審査したためで、欧米銀を中心に評価が引き下げられた。ドイツの金融機関では格下げはなかったものの、「A+」のドイツ銀行は格付け見通しを「安定的」から「ネガティブ」へと下げられた。

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格付け会社はリスクの高い証券に高い格付けを与えてきたことが、金融危機の発生で発覚し批判を受けていた。S&Pの今回の格付けはこれを踏まえて行われたもので、各国の経済や金融業界の状況、経営難に陥った銀行が政府支援をどの程度受けられるかなどといった観点が導入されている。

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この結果、欧州の民間銀行で唯一、最高評価の「AAA」を受けてきた蘭ラボバンクは「AA」に格下げ。英バークレイやロイヤル・バンク・オブ・スコットランド、HSBC、スイスUBSも引き下げられた。独コメルツ銀行は「A-」に据え置かれている。

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