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2012/1/11

総合 - ドイツ経済ニュース

ザールラント州で連立解消、首相は社民に大連立打診

この記事の要約

独西南部ザールラント州のアンネグレート・クランプカレンバウアー首相(キリスト教民主同盟=CDU=)は6日、自由民主党(FDP)、緑の党との連立政権を解消すると発表した。同州のFDP内の混乱が長期化していることを受け、政権 […]

独西南部ザールラント州のアンネグレート・クランプカレンバウアー首相(キリスト教民主同盟=CDU=)は6日、自由民主党(FDP)、緑の党との連立政権を解消すると発表した。同州のFDP内の混乱が長期化していることを受け、政権を継続できないと判断した。今後は第2党の中道左派政党・社会民主党(SPD)と大連立政権を樹立する考えで、すでに打診を行った。

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同州では2009年8月の州議会選挙を受けて、中道右派の大政党CDUと小政党FDP、緑の党が全国で初めて同3党からなる政権(いわゆるジャマイカ政権)を樹立した。政権運営は当初、スムーズに進んでいたが、ここ数カ月はFDP内で内紛が絶えず、クリスティアン・シュミット院内総務は12月、党内の忠誠心の欠如を理由に離党。CDUへと移籍した。FDPは現在、院内総務が不在の異例の状況に陥っている。

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