東レは10日、フランスの炭素繊維製造販売子会社Société des Fibres de Carbone S.A.(SOFICAR)」の 株式30%を仏Arkemaから取得し100%子会社化したと発表した。炭素繊維は世界的な需要拡大が見込まれており、東レは今回の取引を機に、同子会社の焼成能力を拡大。また、同社の炭素繊維ブランド「トレカ」の一貫生産体制の構築していく。
\SOFICARは1982年にElf Aquitaine社との合弁会社 (出資比率:東レ35%、Elf Aquitaine 65%)として設立され、1988年の持ち株比率変更(東レが70%の株式を取得)以降は、東レグループ炭素繊維複合材料事業の欧州拠点として事業を拡大してきた。炭素繊維焼成生産能力は年5,200トン。今回の100%子会社化に伴い、社名を「Toray Carbon Fibers Europe S.A(CFE)」に変更する。
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