2011年の独衣料品小売売上高は前年の約600億ユーロを最大1.5%上回ったもようだ。暖冬で秋冬物衣料の販売は低迷したものの、上半期の売上成長率が前年同期比で3~4%に達し相殺された格好。独繊維販売全国連盟(BTE)のユルゲン・ダックス専務理事が経済紙『ハンデルスブラット』に対し明らかにした。
\好調だったのはオンラインショップで、衣料品小売売上に占める割合は約10~12%まで拡大したという。実店舗の売り上げは微増ないし横ばいにとどまったもよう。
\冬物衣料では特にスキーウエアなどウインタースポーツ用品が最も大きな打撃を受けた。スポーツ用品店の共同購入機関Intersportによると、加盟店の当該商品の売上高は前年から約2億ユーロ減の27億ユーロへと後退した。
\販売不振を受けて衣料品店の多くは12月の時点で20~30%の大幅割引を開始した。在庫を処分し資金を確保しないと春夏物の仕入れに支障が出るためだ。BTEのダックス専務理事は、1月後半には冬物一掃セールが始まり、小売価格が一段と下がるとみている。
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