自動車大手のVolkswagen(VW、ヴォルフスブルク)が4月26日発表した2012年1-3月期(第1四半期)決算の最終利益は31億8,600万ユーロとなり、前年同期比で86.1%増加した。事業が好調だったほか、保有するポルシェ株のオプション権の評価益(6億ユーロ)と中国合弁会社からの利益送金(8億5,000万ユーロ)も業績を押し上げた。
\本業のもうけを示す営業利益は32億900万ユーロで10.2%増加した。売上高はトラック大手MANを買収した効果もあり26.3%増の473億2,600万ユーロへと大きく拡大している。自動車販売台数は226万台で、11.3%増加した。
\2012年通期決算では営業利益が横ばいにとどまると予想している。新しいモジュール生産システムの導入に今後数年で約150億ユーロを投じる関係で、利益が圧迫される。新システムの導入後はコストを最大30%圧縮できるとみている。
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