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2012/6/13

企業情報

Merck KGaA―バイオシミラーで印Dr. Reddy’sと提携―

この記事の要約

医薬品大手の独Merck(ダルムシュタット)は6日、バイオシミラーの開発・生産・販売でインドの後発医薬品大手Dr. Reddy’sと提携すると発表した。バイオシミラーはバイオ医薬品の後発品で今後、世界的に市場が拡大すると […]

医薬品大手の独Merck(ダルムシュタット)は6日、バイオシミラーの開発・生産・販売でインドの後発医薬品大手Dr. Reddy’sと提携すると発表した。バイオシミラーはバイオ医薬品の後発品で今後、世界的に市場が拡大すると予想されており、Merckは今回の提携により同市場に初参入する。

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両社はがん治療薬の分野でバイオシミラーを共同開発する。第1相臨床試験(フェーズ1)までの開発はDr. Reddy’sが担当し、それ以降の開発と生産はMerckが引き受ける。

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販売は米国と新興国数カ国を除きMerckが独占権を取得した。米国市場では両社が共同販売する。また、Merckが独占販売しない新興国では両社が共同販売するかDr. Reddy’sが独占販売する。

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Merckはスイスのバイオ大手Seronoを買収した2007年に後発医薬品事業から全面撤退し、製薬部門の経営資源を特許薬に絞り込んだ。大手各社の主なバイオ医薬品の特許が2013年から相次いで切れ、バイオシミラー市場が急速に拡大すると予想されることから、Merck同分野のノウハウを持つDr. Reddy’sと提携。後発品事業に再参入する。

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