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2012/6/20

企業情報

Volvo Group―エンジン大手Deutzの筆頭株主に―

この記事の要約

スウェーデンの商用車・建機大手Volvo(ヨーテボリ)は13日、独エンジン大手Deutzの筆頭株主になる計画を発表した。両社の協力関係を深化させる狙いで、Deutzの現筆頭株主Same Deutz-Fahrから株式を譲り […]

スウェーデンの商用車・建機大手Volvo(ヨーテボリ)は13日、独エンジン大手Deutzの筆頭株主になる計画を発表した。両社の協力関係を深化させる狙いで、Deutzの現筆頭株主Same Deutz-Fahrから株式を譲り受け、出資比率を従来の6.7%から25%プラス1株へと拡大。重要決議の拒否権を獲得する。取引の成立には独禁当局の承認が必要。

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VolvoはDeutz株18.3%をSame Deutz-Fahrから取得する。取引価格は1億3,000万ユーロ。1株当たりの額は5.88ユーロで、過去3カ月間の加重平均株価を12%、12日の終値を50%以上、上回る。

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Volvoは1998年にDeutz株を取得、同社からディーゼルエンジンの供給を受けている。Deutzの売り上げに占めるVolvoとの取引は26%と大きい。4月には建機や農業機械向けの中型エンジンを中国で共同生産することで合意しており、両社の関係は今後、一段と緊密化する見通しだ。

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Same Deutz-Fahrはイタリアの農機メーカーで、エンジンをDeutzから調達している。VolvoにDeutz株を売却することで出資比率は8.4%に下がる見通し。同比率をさらに引き下げる考えはないとしている。

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