欧州経済の中心地ドイツに特化した
最新の経済・産業ニュース・企業情報をお届け!

2012/6/20

経済産業情報

重度肥満が増加、男女とも20%超に

この記事の要約

国立のロベルト・コッホ研究所(RKI)は14日、国民健康調査(DEGS)の結果を発表した。それによると、成人人口に占める肥満と重度肥満(肥満度指数=BMI=25以上)の割合は男性が67.1%、女性が53%で、前回調査(1 […]

国立のロベルト・コッホ研究所(RKI)は14日、国民健康調査(DEGS)の結果を発表した。それによると、成人人口に占める肥満と重度肥満(肥満度指数=BMI=25以上)の割合は男性が67.1%、女性が53%で、前回調査(1998年)に比べやや減少した。一方、BMI30以上の重度肥満は男性で4.4ポイント増の23.3%、女性で1.4ポイント増の23.9%とともに拡大した。

\

重度の肥満の増加にともない、糖尿病罹患者(I型・II型)も増えている。罹患率は7.2%で、98年に比べ2ポイント上昇した。

\

不健康な人が増えた一方で、健康に気を使う人も増加しているようで、1週間に1回以上積極的に体を動かしている人は男性で72.6%、女性で65.4%に上った。また、1週間に1時間以上の運動を行う人は男性で51.7%(14.1ポイント増)、女性で49.5%(16ポイント増)に増加した。ただ、世界保健機関(WHO)が推奨する週2.5時間以上の運動を行う人は男性の25.4%、女性の15.5%に過ぎず、運動量の足りない人が大半を占めた。

\

RKIは2008年11月から2011年12月にかけて全国のドイツ人成人(18~91歳)7,000人以上を対象に身体の状況、食生活、身体活動・運動、生活条件などのアンケート調査を実施。医師による健康診断やテスト、血液・尿検査なども行い、データを収集・分析した。調査対象の半数以上(約4,000人)は98年の調査にも参加しており、経時的推移をたどれる重要な資料ともなっている。

\