連邦経済省が5日発表した2012年5月のドイツ製造業受注指数(暫定値)は物価・営業日数・季節要因調整後の実質で前月から0.6%増加し、2カ月ぶりに改善した。ユーロ圏(ドイツを除く)が7.7%伸びて全体をけん引。ユーロ圏外と国内はそれぞれ0.8%、1.3%後退した。大型受注の規模は平均を下回っており、経済省は「製造業受注は上昇基調が続いている」との見方を示した。
\部門別では消費財が3.5%増と特に大きく伸びた。ユーロ圏が10.9%増、ユーロ圏外も6.2%増と大幅に拡大。国内は2.2%減と振るわなかった。
\投資財もユーロ圏が11.0%増えて全体を押し上げた。ユーロ圏外は2.3%減、国内は2.0%減で、国内外全体では0.2%の小幅増にとどまった。
\消費財は0.8%増加した。ユーロ圏とユーロ圏外がそれぞれ3.1%、1.7%拡大。国内は0.4%落ち込んだ。
\大型受注による統計上のブレが小さい2カ月単位の比較をみると、4~5月は前の期の2~3月を0.4%上回った。ユーロ圏が3.0%、国内が0.6%の幅でそれぞれ上昇。ユーロ圏外は1.4%後退した。部門別では中間財(0.9%増)と消費財(0.6%増)が拡大、投資財は0.1%縮小した。
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