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2012/7/11

経済産業情報

BASFなどに賠償命令、ブラジルの公害訴訟

この記事の要約

ブラジル東北部のパウリニアにある農薬工場(現在は閉鎖)の元従業員が健康を著しく害したとして、工場を運営していた独BASFと英蘭企業シェルに対し損害賠償を求めている裁判で、ブラジルの裁判所は両社に総額3億8,200万ドルの […]

ブラジル東北部のパウリニアにある農薬工場(現在は閉鎖)の元従業員が健康を著しく害したとして、工場を運営していた独BASFと英蘭企業シェルに対し損害賠償を求めている裁判で、ブラジルの裁判所は両社に総額3億8,200万ドルの支払いを命じる判決を下した。複数のメディアが4日、一斉に報じた。BASFは判決を不服として控訴する方針。

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工場は1974年から95年までシェルが所有。その後、米American Cyanamidの手に渡り、BASFは2000年に同社の農薬部門を買収した際に同工場を引き継いだ。従業員に健康被害が発生したため、BASFは02年に工場を閉鎖している。

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BASFは同社がパウリニアの工場を引き継いだ時点ですでに土壌が汚染されていたとの立場で、シェルを相手取って賠償金の全額負担を求める訴訟を11年3月に起こしている。

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