総合医療大手のFresenius(バート・ホンブルク)は20日、医療機器・用品子会社のKabiが米同業Fenwalを投資会社TPG、Maverickから買収することで合意したと発表した。輸血分野の事業を強化する狙いで、買収が成立すると同分野の世界市場で約30%のシェアを獲得する。取引金額は非公開。メディア報道によると、債務の引き受けも含めて9億ユーロ強に上るもようだ。
\Fenwalは採血装置の分野に強く、昨年は6億1,400万ドルを売り上げた。営業利益(EBITDAベース)は9,000万ドル。従業員数は約4,900人に上る。Kabiは血液バック、フィルターの分野に強く、買収の相乗効果は大きい。
\Freseniusは先ごろ、病院子会社Heliosが同業Rhoenに対し株式公開買い付け(TOB)を実施して失敗した。今回のFenwal買収は同TOBと関係がなく、並行して準備を進めてきたとしている。
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