鉄鋼プラント大手の独SMSは7月25日、ルクセンブルクの同業Paul Wurthを買収すると発表した。株式59.1%を取得して傘下に収める。取引の成立には独禁当局の承認が必要。
\Paul Wurthの株式48.1%を鉄鋼大手AecelorMittal、同11.0%をルクセンブルクの投資会社Luxempartから譲り受ける。取引金額は計3億5,600万ユーロで、SMSは現金で支払う。第2位株主のルクセンブルク政府は40.8%を保持する。
\Paul Wurthは高炉の世界最大手メーカーで、従業員数は1,800人。直近の売上高は4億9,100万ユーロで、税引き前利益は2,600万ユーロだった。
\SMSは圧延機など川下工程の分野に強く、Paul Wurthの買収により鉄鋼メーカー向けの設備を一手に手がけるトータルサプライヤーへと脱皮する意向だ。両社は顧客が重複しており、販売・サービス面で大きなシナジー効果を期待できるという。
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