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2012/8/1

企業情報

Bayer AG―血友病治療薬「Kogenate」の独生産を検討―

この記事の要約

製薬大手のBayer(レバークーゼン)が血友病治療薬「Kogenate」を独西部のヴッパータール工場で生産することを検討している。7月30日付『ファイナンシャル・タイムズ(ドイツ版)』が社内情報として報じたもので、広報担 […]

製薬大手のBayer(レバークーゼン)が血友病治療薬「Kogenate」を独西部のヴッパータール工場で生産することを検討している。7月30日付『ファイナンシャル・タイムズ(ドイツ版)』が社内情報として報じたもので、広報担当者もその事実を認めた。

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Kogenateは血液凝固第Ⅷ因子が欠乏する血友病Aの治療薬。昨年の売上高は11億ユーロで、Bayer製品のなかでは多発性硬化症治療薬「Betaferon」についで2番目に大きい。これまでは米西部のバークレー1カ所で生産してきたが、生産能力が今後、限界に達する見通しのため、同社は生産拠点を増やす意向だ。

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中国での生産も検討しているものの、同国は人件費が高騰しているうえ、生産設備を新たに一から設置しなければならないことがマイナス要因となっている。ヴッパータールの場合はこれまで出血防止薬「Trasylol」向けに利用してきた設備を改造するだけで済むため投資コストが8,000万ユーロ程度にとどまるという。同社はTrasylolの世界販売権(米国を除く)を同業Nordicグループに売却することで先ごろ合意しており、ヴッパータール工場の有効活用が課題となっている。

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Bayerは新生産拠点の選定作業を年内に終え、2016年までに操業開始にこぎつける考えだ。

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